北海道のお土産で有名な、「木彫りの熊」にも、こんな由来があったようです。
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旭川の観光土産に木彫り熊があります。冒頭でもお話しましたが、私がアイヌの問題を調べ始めたのは木彫り熊からだったのです。木彫り熊を調べていくとそれは単なる民芸品ではなく、アイヌの生活に直結したものであるということが分かってきました。そういったことからこれまでお話したことをたどるということになりました。
木彫り熊の発祥は旭川ではなく八雲の徳川農場なのです。屯田兵には国の保護があったのでまだよかったのですが、農場で働く人たちの場合はひどい状態でした。そこで徳川農場の徳川義親が「スイスにこんな面白い土産品がある。お前たちも作ってみよ。」と言って農場の人たちに作らせたのが、木彫り熊だったのです。旭川で木彫り熊を作りはじめる２、３年前のことです。発祥は八雲ですが、旭川の松井梅太郎というアイヌが木彫り熊を作りはじめ、産業としてぐんと伸びたのは旭川の方でした。木彫り熊とアイヌが最初に結びついたのは旭川だったということです。
木彫り熊の発祥は旭川ではなく八雲の徳川農場なのです。屯田兵には国の保護があったのでまだよかったのですが、農場で働く人たちの場合はひどい状態でした。そこで徳川農場の徳川義親が「スイスにこんな面白い土産品がある。お前たちも作ってみよ。」と言って農場の人たちに作らせたのが、木彫り熊だったのです。旭川で木彫り熊を作りはじめる２、３年前のことです。発祥は八雲ですが、旭川の松井梅太郎というアイヌが木彫り熊を作りはじめ、産業としてぐんと伸びたのは旭川の方でした。木彫り熊とアイヌが最初に結びついたのは旭川だったということです。
金倉義慧、「旭川・アイヌ民族の近現代史」より引用
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